「週刊金曜日」「しんぶん赤旗」の過ちを糾す

 愚かしい2つの記事
 「週刊金曜日」五月九日号ならびに「しんぶん赤旗」五月二十六日号にて「昭和の日をお祝いする集い」に対する中傷記事が掲載されました。

「週刊金曜日」2014年5月9日・990号8頁〔金曜アンテナ〕
「〝昭和天皇万歳〟集会で舞の海氏が排外発言」 (永野厚男・教育ライター・名義)

「しんぶん赤旗」2014年5月26日号 10面〔鼓 動〕欄
「外国人力士排除の論理 舞の海発言の時代錯誤」      (金子義夫・名義)

 御承知の通り、平成五年から国民の熱望を背に「昭和の日」実現を目指してきた本会は特定非営利活動法人昭和の日ネットワーク(以下、同ネットワーク)の設立以来、活動を様々な形で支援してきました。また、河本學嗣郎(本会理事長)および相澤宏明(本会理事)が同ネットワークの役員を務めていることもあって、看過することは出来ず、本誌において報道内容を検証することと致しました。

 改竄と曲解と捏造
 両者とも、同ネットワークを指して、「改憲を唱える政治団体」(週刊金曜日)、「自主憲法制定などを唱える政治団体」(赤旗)と決めつけ、あたかも政治集会であるかの印象操作を行っている。法律上の「政治団体」は政治資金規正法に基づく届出をした組織であり、特定非営利活動促進法において「政治上の主義を推進し、支持し、又はこれに反対すること」が明確に禁じられているNPO法人とは異なる。たとえ政治的主張が異なっていたとしても、「昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」という一点で結成された組織なのである。このような法的性格を無視した牽強付会は実に愚かしい限り。
 また、事務方をお手伝いした身として一言申し上げておきたいのが参加人数である。「来賓と全参加者250人」とされているが、全く以て事実無根である。主催者発表は「約500名」であるが、後日の正式集計も四九〇名である。数字に疑義があるなら、事務所に来て証拠を見るが良い。NPO法人は、毎年度欠かすことなく事業報告書を監督省庁に提出せねばならない。虚偽の報告など違法であり許されるわけがなかろう。

 「事実だけを報道する週刊誌」? 
 記事では舞の海秀平氏のコメントを「引用」しているように見えるが、全く異なる。次頁に当該部分を忠実に再現したが、発言の前後を踏まえることも敢えて怠り、僅かな言葉尻を掴まえようとしているようにみえる。「週刊金曜日」は、〈会場は排外主義的空気が顕著になった〉と煽り立てるが、実際には「排除したらどうか」との意見があることを踏まえつつも、「いま大相撲を支えているのは実はモンゴル人」と現実を見据え、昨今の日本人力士の打たれ弱さを指摘し、日本人の気骨が損なわれていることを論ずるものだった。講演に例示はつきものだということを知らないのか。
 「しんぶん赤旗」は、スポーツ面で「排外主義批判」を言い立てるための枕話にしたいだけなのだろう。事実無根の与太話を基に昨今の相撲界について説教するというのだから笑止千万。当日の講演や過去に発表されたコラムに当たるなど取材をすれば、舞の海氏が大相撲について歴史と伝統に深く理解した上で論じられていることはわかるはずだ。ろくに取材もしない「赤旗」が講釈を垂らす資格はない。

 地に堕ちた〝政治宣伝紙〟
 これらはすべて悪意によるものとしか言いようがなく、先輩同志が積み重ねてきた祝祭日正常化運動を愚弄、さらには舞の海氏の真摯な精神を傷付ける暴挙と言わなければならない。この過ちは到底拭いきれるものではない。
 むしろこの両者が政治的イデオロギー先にありきで「排外主義」を扇動しているのではなかろうか。「事実だけを報道する週刊誌」を自称する「週刊金曜日」に加え、「しんぶん赤旗」も同様に「真実」を掲げているが、その真偽は如何に。次頁にて当日の映像ならびに録音から当該発言部分を聞き取り活字にしたものを掲載するので読者諸賢の御判断を頂きたい。

 撤回と謝罪を求める
 両者の記事は著しく事実に反しており、当方としては受け入れ難い。
 ついては、本件につき「週刊金曜日」発行元の株式会社金曜日、ならびに「しんぶん赤旗」発行元の日本共産党中央委員会に強く抗議するとともに、記事の撤回と当該紙誌および全国五紙での謝罪広告の掲載、さらに当該記事を掲載するに至った経緯を事細かに調査し、詳細なる報告を強く求めます。
 最後になりましたが、会員・購読者の皆様には、御心配をおかけしておりますが、引き続き昭和の日ネットワークならびに本会への御支援御協力を何卒お願い申し上げます。

(平成二十六年五月二十八日・山本和幸記)
(「国体文化」平成26年7月号所収)

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「週刊金曜日」「しんぶん赤旗」問題参考資料(本誌編集部/山本和幸)

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