宮田昌明文学博士、東南アジアと大東亜戦争に至る軌跡を語る

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【3/4】第46回国体文化講演会 宮田昌明「大東亜戦争と東南アジア──侵略か植民地解放か」 後援:新しい歴史教科書をつくる会

3月4日、学士会館で第46回国体文化講演会を開催。里見日本文化学研究所客員研究員の宮田昌明文学博士が「大東亜戦争と東南アジア──侵略か植民地解放か」と題して講演され、阿羅健一氏(近現代史家)や高森明勅氏(日本文化総合研究所代表)など約50名が耳を傾けた。

宮田氏によれば、東南アジアは同一の民族の中で階級や職能が分裂していた日本と異なり、民族ごとに職能や階級が分かれており、こうした民族の分裂を利用して欧米は植民地統治を行ってきた。加えて、勤勉さにより流通や金融を掌握した華僑は支那本国と結び付いており、国民が一体となって近代国家を形成することができなかった。

こうした東南アジアの事情を理解することなく、侵略か植民地解放かと議論しても不毛であると述べる宮田氏は、自立した個人による自発的な貢献によって国家を発展させてきた我が国の先人に学ぶことの重要性を繰り返し強調された。

東南アジアを通史的かつ多角的に俯瞰する講演であり、得る所が非常に多かった。講演録は「国体文化」に掲載予定であり、是非とも御一読を御薦めしたい。

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