Category Archives: 03 月刊「国体文化」

〔巻頭言〕トランプといふ黒船

「国体文化」平成28年12月号巻頭言

 アメリカ大統領選挙において、共和党のトランプが民主党のクリントンを抑へて当選した。事前の報道ではクリントン有利とされてゐたにもかかはらず、いざ蓋を開けてみれば、民主党の牙城とされてきた中西部の各州でトランプが勝利したゝめだ。

【国体文化】平成28年11月号

国体文化28年11月号

【国体文化】平成28年11月号

 

【国体文化】平成28年11月号
通巻1110号/目次
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〔巻頭言〕グローバル化と重国籍……表2

◉主 論
皇位継承の意義を踏まへた議論を/金子宗徳……2

◉第七回日本国体学会学術研究大会を前に
東京裁判をめぐる研究動向とその検証/宮田昌明……10

◉時事風刺
安倍首相の所信表明演説に物申す/小川主税……20

◉論壇瞥見《79》
陛下「お言葉」への百家争鳴/井上寶護……24

◉第46回国体文化講演会 講演録
大東亜戦争と東南アジア(三)/宮田昌明……34

◉御製講座(76)草花に込められた思い①/竹中正安……30

◉ますらおの叫び・日本軍歌考《47》
日清・日露戦役の歌(四)/大野主水……32

◉書 評
江崎道朗 著『アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄』(祥伝社)…… 44
坪内隆彦 著『GHQが恐れた崎門学』(展転社)…… 45

里見日本文化学研究所所報
◉日本思想史における法華経
日本国体との冥合を考へる(8)/相澤宏明……72
◉国体規範論 中(70)/里見岸雄……78

国体学講座宿泊研修のお知らせ・本部動報…46
出版案内…62
編集余滴…64
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〔巻頭言〕グローバル化と重国籍

「国体文化」平成28年11月号巻頭言

 先に行はれた民進党代表選挙の最中、候補者の一人である蓮舫参議院議員の重国籍疑惑が浮上した。

 かつて、日本国籍を生まれながらに与へられるのは父親が日本国民である場合に限られ、中華民国の国籍を有する父親と日本の国籍を有する母親との間に生まれた彼女は中華民国の国民であつた。その後、昭和五十九年に国籍法が改正された結果、母親のみが日本人であつた場合でも子の日本国籍が認められた。そのため、翌年に彼女は日本国籍を取得したが、中華民国の国籍を放棄しなかつたため長らく重国籍状態だつた。その上、この疑惑に対する彼女の説明は二転三転した揚げ句、代表戦における勝利が実質的に確定した時点で漸く重国籍状態であつたと正式に認める始末であり、国民の代表たる国会議員の適性を欠くと云はざるを得ない。

 そもそも、国籍とは個人が特定の国家の構成員であることの証明であり、国民と非・国民を区別する基準でもある。また、この地球上の陸地が(南極大陸を除き)二百あまりの国家のいづれかに帰属してゐるといふ点からして、如何なる個人も必ずいづれかの国家の構成員たることが望ましい。さらに、それぞれの国家が対外的に主権を有し、潜在的な敵対可能性を孕む以上、複数の国家に帰属することは不適切である。

 国籍の得喪は国家主権に基づく行為であり、日本国政府が重国籍者に他国の国籍を放棄するやう催告はできても放棄を命ずることはできぬ。グローバル化が進む今日、国際結婚などを契機とする重国籍者は増えることはあつても減ることはないと思はれ、重国籍を容認するのが現実的であらう。

 たゞ、その場合でも、潜在的な敵対可能性を孕む複数の国家に属する人物が一方の国民の代表として権限を行使することは当該国民の利益を損なふ可能性があるため、国会議員や地方議員あるいは自衛隊員や警察官への就任は禁止されて然るべきだらう。
(金子宗徳)

「譲位」に関する発言・論文集成②(「国体文化」10月号収録)

大好評第二弾!増頁特集総勢84名の声「譲位」に関する発言・論文集成②

大好評第二弾!増頁特集総勢84名の声
「譲位」に関する発言・論文集成②

 「国体文化」10月号では、「「譲位」に関する発言・論文集成②」を収録。8月8日の天皇陛下のお言葉を受けて繰り広げられた議論や論文を対象とした84名の議論について採録した増頁特集記事です。9月号と併せて、各界各方面各メディア延べ119名の識者による議論を収録したこととなりました。今後さらに広範に展開される議論について一覧できるようになっております。

【国体文化】平成28年10月号

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【国体文化】平成28年10月号
通巻1109号/目次
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〔巻頭言〕陛下の御下問に対する安倍首相の責務……表2

◉主 論
『国体』の中空構造─河合隼雄を巡つて/金子宗徳……2

◉大好評第二弾! 増頁特集 総勢84名の声
「譲位」に関する発言・論文集成②/本誌編集部……43

◉第46回国体文化講演会 講演録
大東亜戦争と東南アジア(二)/宮田昌明……16

◉論壇瞥見《78》
問題山積する醫療と介護/井上寶護……10

◉国史家の歩みを読む
白鳥庫吉の「アジア」と「国体」 ─補遺その一/山本直人……34

◉御製講座(75)心④/竹中正安……30

◉ますらおの叫び・日本軍歌考《46》
日清・日露戦役の歌(三)/大野主水……32

里見日本文化学研究所所報
◉日本思想史における法華経
日本国体との冥合を考へる(7)/相澤宏明……72
◉国体規範論 中(69)/里見岸雄……78

本部動報…70
▼第四期国体学講座第三講
▼金子所長、つくる会「史」に寄稿
▼本誌九月号に強い反響

編集余滴…88
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〔巻頭言〕陛下の御下問に対する安倍首相の責務

「国体文化」平成28年10月号巻頭言

 今上陛下が「象徴としてのお務め」に関して叡慮を示されてから一ヶ月あまり。各種世論調査でも八割から九割が譲位に向けた環境整備が必要と回答してゐる。これに対し、菅官房長官は五日午後の記者会見で「天皇陛下のご発言を安倍晋三首相が重く受け止め、しっかりと対応しないといけないとの指示を受けており、今さまざまなことを検討している段階であります」と発言した。ことは陛下の御進退に関はる以上、安倍首相の責任は極めて重大と云はざるを得ない。

 一部報道によれば、皇室典範の附則に退位の規定を設け、詳細は特別措置法で定める、といふ解決策が政府内部で検討されてゐるらしいが、そもそも附則とは法令の施行期日や経過措置、関係法令の改廃などに関する事項が記された部分であり、このやうな重大事に関する規定が置かれるべき場所ではない。また、特別措置法では今上陛下御一代の異例となつてしまひ、中長期視点に立つた陛下の叡慮を蔑ろにするものだ。

 確かに、強制退位の可能性を排除できぬなど譲位を制度化することは様々な問題を伴ひ、それゆゑ、明治の皇室典範さらには現行の皇室典範でも終身在位が規定されてゐる。しかしながら、高齢化社会にあつて統治の根幹に関はる新たな問題を意識せねばならぬことが当事者であられる陛下より示された以上、「天皇が崩じたときは、皇嗣が、直ちに即位する」といふ第四条の改正を中心に関連する法制度の整備を図るべきだ。

 陛下の宝算を考慮すれば、早急に結論を出さねばならぬ。皇位継承の問題など現行の皇室典範には改正を要すべき点が他にも存在するけれども、まづは陛下の御下問に応へることが先決だ。安倍首相におかれては、国民の政治的代表として誠実な対応を行つて頂きたい。

〔平成二十八年九月七日筆〕
(金子宗徳)

「譲位」に関する発言・論文集成①(「国体文化」9月号収録)

全12頁にわたる「「譲位」に関する発言・論文集成(1)」

全12頁にわたる「「譲位」に関する発言・論文集成(1)」

 「天皇陛下、生前退位のご意向」と7月13日に一斉報道されて以来、様々な論者が見解を公表しています。この問題を極めて重要な国体問題であると考え、各新聞、各雑誌における論者の発言や論文を集成、如何なる言論が存在するかを一覧出来るよう12頁(35名)でまとめたものを「国体文化」9月号に収録しています。
 本記事は、識者によっては発表された論文等が複数ありますが、代表的なものに絞り紹介しています。本誌編集部の責任において文意を変えないことに努め、太字で強調したり、縮約したりしたものもありますが、その見解に与するか否かなど恣意的な意図は排したことを付記した。その点を鑑み、本誌で断筆勧告した論者の発言も掲載しています。
 なお、これらの発言・論文は、天皇陛下のお言葉が発表される以前のものであることを付言しておきます。天皇陛下のお言葉発表以後の議論や発言、論文については「国体文化」10月号に掲載予定でございます。引き続き御覧下さい。
 ちなみに、「譲位」に関する発言・論文集成①につきましては、下記リンクに一部閲覧できるようにしております。

▼「譲位」に関する発言・論文集成①「国体文化」平成28年9月号
http://www.kokutaigakkai.com/wp-content/uploads/h2809shusei.pdf