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謹賀新年

謹みて新春を寿ぎ
聖寿の萬歳、宝祚の無窮を祈念し奉る

皇紀二六七七年
平成二十九年   元旦

          里見日本文化学研究所
          日本国体学会

【1/13】国体思想研究会第31回例会のお知らせ

国体思想研究会第31回例会のお知らせ

■ 日 時

平成29年1月13日(金) 午後7時~9時

■ 会 場

喫茶ルノアール新宿区役所横店
マイ ・スペース会議室3号室
(東京都新宿区歌舞伎町 1-3-5相模観光ビル2階)

■ 内 容

ミニ発表
テキストの輪読

輪読範囲  里見岸雄著『萬世一系の天皇』15~51頁

テキストを入手の上、該当箇所を事前に御通読下さい(本会にてお取扱いしております

※参加に際しては、当日までに御連絡頂ければ幸いです。

ヒアリングを振り返る──三つの観点から(金子宗徳)

里見日本文化学研究所所長・亜細亜大学非常勤講師 金子宗徳
「国体文化」平成29年1月号より
[PDF]

 ヒアリング終はる

 十月より始まつた「天皇の公務の負担軽減に関する有識者会議」では、皇室制度の概要および天皇の行為に関するレクチャーに引き続き、専門家に対するヒアリングが行はれた。十一月七日と十四日には主として歴史的視点から、三十日には法律的観点からの意見表明・質疑応答がなされたといふ。

 意見表明は、事前に発表されてゐる八つの聴取項目に沿つて行はれた。その詳細な内容は本誌前号でも触れたので繰り返しを避けるが、大まかには「日本国憲法の下で天皇は如何なる御存在であり、如何なる御公務を為されるべきか」、「天皇が御高齢になられた場合、御公務に伴ふ御負担を軽減する方法は存在するか」、「究極の御負担軽減策として譲位を認める場合、どのやうな制度設計が必要か」といふ三つに分けられるだらう。

 以下、この三つの観点からヒアリングの内容を振り返つてみたい。

 日本国憲法と天皇
 第一の観点についてだが、あくまで日本国憲法の枠内で解釈を試みた議論と「象徴」といふ概念じたいに立ち返つた議論とに分かれた。

 前者の典型は、前号でも触れた憲法学者の高橋和之(東京大学名誉教授)だ。明治憲法において「主権者あるいは最高機関」とされてゐた天皇が日本国憲法において「象徴」と改められたことを重視する高橋は、憲法上の「公務」は条文に明記された「国事行為」のみであり、それ以外の行為は「公務」ではなく、従つて、自己の責任において自由に行ひ得るものであり、逆に云へば行ふ義務はないと主張してゐる。

有識者会議を実質的にリードする者 ──東大法学部の影響力(金子宗徳)

里見日本文化学研究所所長・亜細亜大学非常勤講師 金子宗徳
「国体文化」平成28年12月号「主論」より
[PDF]

 第一回目の模様
 十月十七日の夕方、「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」の第一回会合が総理大臣官邸で開催された。有識者の六名〔今井・小幡・清家・御厨・宮崎・山内〕は全員が出席し、政府からも八名が出席した。

 互選により今井が座長に選任された後、安倍首相は「今上陛下が現在八十二歳と御高齢であることも踏まえ、公務の負担軽減等を図るため、どのようなことができるのか、今後、様々な専門的な知見を有する方々の御意見もしっかり伺いながら、静かに議論を進めてまいりたい」、「国家の基本に係る極めて重要なことがらであり、予断を持つことなく、十分に御審議いただき、国民の皆様の様々な御意見を踏まえた提言を取りまとめていただけるよう、よろしくお願いしたい」などと挨拶したといふ。

 その後、座長の指名により御厨が座長代理に選任され、運営方法が話し合はれた結果、①会議じたいは非公開とするが議事概要を会議終了後一週間程度で公開すること、②会議で配付された資料は会議終了後直ちに公開することなどが決められた。

 続いて自由討議が行はれたが、席上、「この会議の役割としては、論点や課題を明確に国民に示すことが重要」、「できるだけ多くの真摯な御意見を聴いて、陛下にとっても国民にとっても最も良い結論を導いていくことが必要」、「様々な方策の抱える長所や短所を虚心に検討することが必要」などと慎重な審議を求める声が上がる一方、「御高齢となった陛下の御事情にかんがみるとき、慎重さを旨としながらも何よりもスピード感を持って検討を進めることが重要」との指摘もなされたといふ。また、「しっかりと静謐な環境を確保して議論することが必要」との発言もあつたやうだが、我らとしても冷静な議論を心掛けたい。

《年頭信感》国体より観たる「象徴」・「譲位」問題(河本學嗣郎)

 昨年、八月八日、今上陛下には、皇位継承に関はる「御譲位」と、日本国憲法上の「象徴」としてのお務めに関し、「お言葉」が発せられた。この二点につき、如何に拝すべきか、国体観から述べてみたい。

 陛下は、「日本国憲法下で象徴と位置づけられた天皇の望ましい在り方」を、「伝統の継承者として、これを守り続ける責任に深く思いを致し、更に日々新たになる日本と世界の中にあって、日本の皇室が、いかに伝統を現代に生かし、いきいきとして社会に内在し、人々の期待に応え」る「象徴」としての御行為を「天皇の務め」と仰せられた。

 象徴としてのお務めを陛下自ら、「務め」と仰せられたからといつて、決して、我々が日常の会社務めをしてゐる、務めなどと同等に軽く考へてはならない。

【国体文化】平成29年1月号

国体文化29年1月号

【国体文化】平成29年1月号

 

【国体文化】平成29年1月号
通巻1112号/目次
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◉年頭信感
国体より観たる「象徴」・「譲位」問題/河本學嗣郎……2
◉主 論
ヒアリングを振り返る──三つの観点から/金子宗徳…… 8

◉歴史と今後を見つめる《9》
試論・日本史の中の家/宮田昌明……16

◉天武天皇は〝簒奪者〟だつたのか
国体論から観た壬申の乱 (下)/山本直人……20

◉論壇瞥見《81》
命懸けで拉致被害者を救ひ出せ/井上寶護……30
◉ますらおの叫び・日本軍歌考《48》
日清・日露戦役の歌 (六)/大野主水……36
◉時事風刺
年頭に安倍晋三内閣総理大臣に望む/小川主税……38
御製講座(78) 草花に込められた思い③/竹中正安……52

◉第25回桃山御陵参拝団報告/明治の日を実現する院内集会報告
運動はさらに加速、前進あるのみ「明治の日」を実現する院内集会/本誌編集部……42
明治天皇の佳節に桃山御陵へ……46
明治天皇の詔/杉本延博……47

◉日本思想史における法華経
国体との冥合を考へる(10)/相澤宏明……56
国体規範論 中(72)/里見岸雄……62

平成二十八年機関誌総目次……68
本部動報……54
▼金子所長、世界と日本の今を喝破!
▼雑誌「宗教問題」に所長論文掲載
▼大孝園日誌
▼受贈図書
新年賀詞……72
編集余滴……80

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【12/18】国体学講座 第4講〔ルネサンス期の国家論/昭和知識人の「日本回帰」〕

■ 日 時

平成28年12月18日(日) 午後1時開始

■ 会 場

大孝園・里見日本文化学研究所本部講堂
(東京都武蔵野市関前5‐21‐33)