【国体文化】平成28年10月号

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【国体文化】平成28年10月号
通巻1109号/目次
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〔巻頭言〕陛下の御下問に対する安倍首相の責務……表2

◉主 論
『国体』の中空構造─河合隼雄を巡つて/金子宗徳……2

◉大好評第二弾! 増頁特集 総勢84名の声
「譲位」に関する発言・論文集成②/本誌編集部……43

◉第46回国体文化講演会 講演録
大東亜戦争と東南アジア(二)/宮田昌明……16

◉論壇瞥見《78》
問題山積する醫療と介護/井上寶護……10

◉国史家の歩みを読む
白鳥庫吉の「アジア」と「国体」 ─補遺その一/山本直人……34

◉御製講座(75)心④/竹中正安……30

◉ますらおの叫び・日本軍歌考《46》
日清・日露戦役の歌(三)/大野主水……32

里見日本文化学研究所所報
◉日本思想史における法華経
日本国体との冥合を考へる(6)/相澤宏明……72
◉国体規範論 中(69)/里見岸雄……78

本部動報…70
▼第四期国体学講座第三講
▼金子所長、つくる会「史」に寄稿
▼本誌九月号に強い反響

編集余滴…88
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〔巻頭言〕陛下の御下問に対する安倍首相の責務

「国体文化」平成28年10月号巻頭言

 今上陛下が「象徴としてのお務め」に関して叡慮を示されてから一ヶ月あまり。各種世論調査でも八割から九割が譲位に向けた環境整備が必要と回答してゐる。これに対し、菅官房長官は五日午後の記者会見で「天皇陛下のご発言を安倍晋三首相が重く受け止め、しっかりと対応しないといけないとの指示を受けており、今さまざまなことを検討している段階であります」と発言した。ことは陛下の御進退に関はる以上、安倍首相の責任は極めて重大と云はざるを得ない。

 一部報道によれば、皇室典範の附則に退位の規定を設け、詳細は特別措置法で定める、といふ解決策が政府内部で検討されてゐるらしいが、そもそも附則とは法令の施行期日や経過措置、関係法令の改廃などに関する事項が記された部分であり、このやうな重大事に関する規定が置かれるべき場所ではない。また、特別措置法では今上陛下御一代の異例となつてしまひ、中長期視点に立つた陛下の叡慮を蔑ろにするものだ。

 確かに、強制退位の可能性を排除できぬなど譲位を制度化することは様々な問題を伴ひ、それゆゑ、明治の皇室典範さらには現行の皇室典範でも終身在位が規定されてゐる。しかしながら、高齢化社会にあつて統治の根幹に関はる新たな問題を意識せねばならぬことが当事者であられる陛下より示された以上、「天皇が崩じたときは、皇嗣が、直ちに即位する」といふ第四条の改正を中心に関連する法制度の整備を図るべきだ。

 陛下の宝算を考慮すれば、早急に結論を出さねばならぬ。皇位継承の問題など現行の皇室典範には改正を要すべき点が他にも存在するけれども、まづは陛下の御下問に応へることが先決だ。安倍首相におかれては、国民の政治的代表として誠実な対応を行つて頂きたい。

〔平成二十八年九月七日筆〕
(金子宗徳)

金子宗徳所長、つくる会「史」9月号に記事掲載

fumih2809里見日本文化学研究所の金子宗徳所長による論説「「明治の精神」を取り戻す第一歩」が新しい教科書をつくる会会報「史」9月号に掲載されました。
本論は、昨今増える明治維新批判に応える形で皿木喜久氏の新著『明治という奇跡』を紹介するとともに明治の日推進協議会による「明治の日」制定運動の意義を明らかにしたもの。

【12/2】第49回国体文化講演会 金子宗徳「今後の世界と日本国体」

第49回国体文化講演会のお知らせ
26761202金子宗徳国体文化講演会チラシ

今年最も衝撃的だったのは、天皇陛下による異例の「お言葉」発表であろう。
地域紛争と難民の大量流入が世界各地で続き、グローバル化に対する批判が高まる一方、日米はじめ12ヵ国がTPP署名。また、我が国周辺では北朝鮮による相次ぐミサイル発射に加え、中国の膨張主義的行動に初の国際司法判断。戦後防衛政策の転換とも言える集団的自衛権の解禁……。
全地球的な転換期を迎えたことに間違いない。
文字通り「新しい時代」が始まろうとする今、われわれが為すべきこと、考えるべきことはなにか。

日 時 平成28年12月2日(金)

宮田昌明客員研究員の論文が「Voice」9月号に掲載/「月刊Hanada」10月号、高森明勅氏論文にて紹介

VOICE28091610.indd 8月10日発売の月刊誌「Voice」(2016年9月号、PHP研究所)に、里見日本文化学研究所の宮田昌明客員研究員の論文「日本はなぜ東南アジアで戦ったのか」が掲載されました。全国書店にてお求め下さい。
本誌「国体文化」上でも、宮田客員研究員は大東亜戦争前史にあたるヨーロッパ勢力による東南アジア植民地化政策、東南アジアの多様性、各々の民族運動、さらには華僑の動向など幅広い議論を展開しておられるなど熱弁を振るった講演録「大東亜戦争と東南アジア」が掲載されています。大東亜戦争と東南アジアの関係における「侵略」史観克服のための重要課題を論ずる大変な貴重なものです。併せてご覧下さい。

 また、「月刊Hanada」10月号の高森明勅氏論文において、「ご譲位の〝玉音放送〟と国民の責務」にて、国体護持における国民の責任を論ずる理論補強として本誌「国体文化」9月号掲載の金子宗徳「陛下のお言葉を拝し奉りて」の一節を紹介しておられます。 

 なお、本誌「国体文化」10月号では、9月号に引き続き、「譲位」に関する発言・論文集成を掲載する予定でございます。これらにとどまらず、様々な発言・議論に光を当てていきたく存じます。

「譲位」に関する発言・論文集成①(「国体文化」9月号収録)

全12頁にわたる「「譲位」に関する発言・論文集成(1)」

全12頁にわたる「「譲位」に関する発言・論文集成(1)」

 「天皇陛下、生前退位のご意向」と7月13日に一斉報道されて以来、様々な論者が見解を公表しています。この問題を極めて重要な国体問題であると考え、各新聞、各雑誌における論者の発言や論文を集成、如何なる言論が存在するかを一覧出来るよう12頁(35名)でまとめたものを「国体文化」9月号に収録しています。
 本記事は、識者によっては発表された論文等が複数ありますが、代表的なものに絞り紹介しています。本誌編集部の責任において文意を変えないことに努め、太字で強調したり、縮約したりしたものもありますが、その見解に与するか否かなど恣意的な意図は排したことを付記した。その点を鑑み、本誌で断筆勧告した論者の発言も掲載しています。
 なお、これらの発言・論文は、天皇陛下のお言葉が発表される以前のものであることを付言しておきます。天皇陛下のお言葉発表以後の議論や発言、論文については「国体文化」10月号に掲載予定でございます。引き続き御覧下さい。
 ちなみに、「譲位」に関する発言・論文集成①につきましては、下記リンクに一部閲覧できるようにしております。

▼「譲位」に関する発言・論文集成①「国体文化」平成28年9月号
http://www.kokutaigakkai.com/wp-content/uploads/h2809shusei.pdf

【11/12】第七回 日本国体学会学術研究大会「開廷70年 東京裁判を問い直す」江崎道朗×大塚健洋×大岡優一郎×宮田昌明×金子宗徳

第七回 日本国体学会学術研究大会
主催/日本国体学会 後援/展転社・新しい歴史教科書をつくる会

テーマ・開廷70年 東京裁判を問い直す

判決言い渡しの日に考える
この裁判は、「世界支配の共同謀議」を裁いたのか

昭和23年11月12日、裁判長ウィリアム・ウェッブは、 7人の絞首刑を含む判決言い渡しを終えた
「犯罪」を糾す検事「被告」を擁護する弁護士「判決」を下す裁判官――。かの法廷を満天下に曝す。

第7回日本国体学会学術研究大会チラシ